第一話「出会い」
サラ・アリッシア。オレンジの瞳を持った女の子。彼女の両親は共に魔法使いで、母はレイラ・アリッシア。
父はオルト・アリッシアと言う。二人共腕の立つ魔法使いで、魔法省に勤めている。
祖父はグロール・スプライド、闇払いの仕事をしている。
祖母はキレイラ・スプライドと言って、魔法薬の調合師で、セブルス・スネイプを教えた事もあるらしい。
一応、ホグワーツの教師として働いていた事があった。
レイラとオルトは隣の家に住むマルフォイ家の主人であるルシウス・マルフォイと、学生時代とても仲が悪かった。
が、大人になった今となってはすっかり仲も良くなり、よくパーティに行ったりしていた。
サラはそういうのが嫌いではなく、むしろ好きだったのだが、邪魔になるといけないので自ら進んで行かないようにしていた。
しかし、ルシウスはよくアリッシア家による。
だからルシウスとは仲が良かった。
ただ、マルフォイ家には一人息子でサラと同じ年のドラコ・マルフォイがいるはずだったが、サラは会ったことがなかった。
9月になればホグワーツの一年生になる。ルシウスはサラが親と同じグリフィンドールになることは分かっていたが、ドラコと仲良くしてくれ。と言った。
ーーーーーホグワーツ特急のコンパートメントでーーーーーー
サラは一人で1つのコンパートメントを占領していた。
そこへ、髪の黒い、1人の男の子が入ってきた。
「ねぇ、ここ空いてるかな?座ってもいい?」
「え、うん。いいよ」
席を開けてあげて、ふとサラの視線が彼の額にある、稲妻の傷跡を探り当てた。
「う、わ、あなた、ハリー・ポッター?」
「え?ああ、うんそうだよ。君は?」
「私は・・・・」
ガラッとドアのあく音がし話が途切れた。そこからは赤毛のそばかすの男の子が入ってきた。
「あー、ハリー?ここ、いい?」
「うん。いいよ」
そして、その人が入りかけた時、ゴンッと鈍い音がした。
後ろには、髪を少しくるくるにした女の子が立っていた。
「あら、ごめんなさい。ところで、ネビルのヒキガエルを見なかった?」
ちょっと気取っている。第一印象、ちょっと気に入らない。
「まあ、あなたハリー・ポッターね?あなたの事、本で読んだわ。私はハーマイオニー・グレンジャー。あなたは?」
「あー、ロン・ウィーズリー」
「そう。・・・あら、あなた・・・もしかして・・・・・」
「え?」
何?私この子に何かしたかしらん?
「サラ・アリッシアじゃない!?」
「え、そっそうだけど、どうして分かったの?」
「だって、アリッシアって言ったらとても有名な魔法名家よ!?知らないはずないじゃない!サラ、よろしくね」
「うん。えっと、ハーマイオニー?」
ハーマイオニーは笑ってコンパートメントから出て行った。う〜ん。結構いい子だったなー。
ガラッ。・・・・今度は何さー。・・・あ、・・・・・金髪の男の子とその両脇に力の強そうな二人の男の子。
・・・・私はこの金髪の男の子に似た人を知っている。ルシウスさんだ。
どうも目と顔つきが似ている。
「へえ、ハリーポッターがここにいるってのは本当みたいだな」
うわーっ気取りすぎよ、アンタ。何様?てか多分こいつがドラコ・マルフォイなんだろうけどさ。
「お前誰だよ」
ハリーがそんな事を言いました。
私はちょっと遊んでやろうと思い、こいつの名前が当っているかどうか確かめる事にした。
「ぼくはド・・・・」
「ドラコ・マルフォイ」
言ってやったりーvvん?はははっ、不機嫌なお顔なさってますわー。というよりビビッってるわね。
知らないやつに名前言われちゃったし、さっき自分で名乗ろうとしてたもんねー。
「何で知ってるんだ。というよりお前はだれだ」
-------生意気ねー子のお坊ちゃまは。あのルシウスさんからは全くと言っていいほど考えられない性格してるわー。
「聞いてどうするの?」
「父上に言って身元を暴き、その家系を排除してもらうんだ」
「ルシウスさんに?」
お。また固まった。ここまで知ってりゃ気づかないかなー。でも、おもしろいvハリーたちは既に蛙チョコ食べて遊んでるし。
「ねえ、マルフォイ、言ってもいいけど、家に手出しはできないと思うわよ。いくら強いルシウスさんでもね」
「どうでもいい。早く言え、うざったい」
あ・そ。★
とか言いながらも、ドラコはサラのオレンジの瞳に少々惹かれていた。
気の強いやつは嫌いではない。それなりにカワイイし。
あ、そういえば、僕の家の隣にも同い年の女がいるんだーって父上が言ってたような・・・。
そいつも今日から入学だとか・・・どんなやつだろう。
こいつの名前が分かったら探してみるか。
「ちょっとマルフォイっ聞いてるの?つーか聞くあんの!?」
「ある。だから早く言え、ノロマ」
あ‘ぁ‘?今何つったよこいつ。私を何だと思ってんのよもーー。
「サラ・アリッシア」
------------------沈黙。
「は?お前がサラ・アリッシア?うそだろう?」
「本当よ。ルシウスさんにはよくお世話になってるわ。マルフォイの事もよく聞いてるわ」
そうか。ドラコはそれだけを言ってクラッブとゴイルをつれてコンパートメントを出た行った。
最後の方だけなら素直で正直な男の子なんだけどな。マルフォイもルシウスと同じでスリザリンにはいるんだろうな。
---------案の定、マルフォイはスリザリンに入った。
ハリーとハーマイオニーとロンはグリフィンドールに入った。最後は私。マクゴナガル先生が呼んだ。
椅子に座って帽子をかぶった。帽子がしゃべりだした。
内容はハリー・ポッターとよく似ているとか、スリザリンで上手くいくというもの。
レイブンクローやハッフルパフではその知識が豊かになるだろうといった。
最終的にグリフィンドールに入る事になった。皆快く迎えてくれた。
ハーマイオニーの隣に座ってスリザリンにいるマルフォイを探した。
マルフォイはちょっと不機嫌そうだった。ふと、マルフォイと目があった。
私は少し手を上げてにっこり笑ってやった。そしたらなーんと!ちゃんと手を振ってくれた!
ルシウスさんの言う通りね。
マルフォイはいいやつだわ。
僕は望み通りスリザリンに入った。だが、あいつはグリフィンドール。
話しかけることも、長い時間あってることすら出来ない。あーあ、つまらない。
ん?なっ////////あいつ、こっちに向かって手ぇ振ってやがる。・・・・でも小さいから他のやつらは気づいてないみたいだな。
一応ふりかえしておくか。(嫌われるのは嫌だからな)
ま、グリフィンドールとはよく合同授業があるから会えるだろう。
話が出来なくても。