三話「ふくろう便」

 

「サラ大丈夫?」

ハーマイオニーが心配げに声をかけてきた。

うん、って元気よく言ったらニッコリして昼食を食べだした。

少ししてから、ハリーとロンも来た。やっぱり大丈夫って聞いてきた。

大丈夫って答えようとしたら、調子のよう声が聞こえてきた。

「おお我らが姫、お体の具合は」

「大丈夫よ。ありがとう」

ドキューーン・・・・・サラのとびっきりの笑顔に、双子のフレッドとジョージは打ち抜かれた。

彼らの悪友、リー・ジョーダンも同じ状況だった。

また、それを見ていたハッフルパフやレイブンクロー、さらにはスリザリンの男共までもがそうだった。

それを遠巻きに見ていたドラコ・マルフォイはすごく不機嫌だった。

そして、彼の頭の中では、ある思考がめまぐるしく回っていた。それは・・・

『あいつはかなり、回りから注目されてるし、モテるし、僕なんて眼中にないんじゃないか?

父上は気が合うだろうとまで言っていたが、ほとんどしゃべっていないも同然だ。

どうやったら、しゃべれるようになるのか・・・・』

というものだった。

その時、二羽のミミズクフクロウのカップル(?)が入ってきた。

それはドラコとサラの両方へと降りていって、一つの封筒を渡し、また出て行った。

手紙の内容は------------------

 

まず、サラの手紙

『サラ、元気か?父さんたちは元気だぞ!で、ルシウスとちょっと面白い話があってなー

じつはサラとドラコ君を婚約させようという事になったんだ。

というか、婚約した。

・・・・んだが、お前にはさらにもう一人、クロード・ウ”ァルバニアという婚約者がいる。

どちらかを選ばねばならないのだが・・・・・クロード君はそのうちそっちへ入学する。

そのことはルシウスも知っている。どちらになっても仕方がないといっている。

だが、ドラコ君を選んで欲しいようだ。

ま、とにかくドラコ君とは婚約したんでな。

校長も、その他の先生方も皆知っている。では頑張ってくれたまえ。

クロード君が来て、それからどちらかに決まったら返事をくれ!』

-----というものだった。サラは目を見開いて手紙を見つめていた。

ハーマイオニーが心配そうに見ている。

 

 

一方ドラコの方は-------・・・・・

『元気しているか?オルトと話をしてな、おまえとサラは婚約した。

-------が、あっちにはもう一人婚約者がいる。

名はクロード・ウ”ァルバニア。そのうち転入するだろう。

ドラコ、なんとしてもサラを手に入れるのだ!

・・・・・・・お前が良ければだが・・・』

んあ”?何だこれは!僕とアリッシアが?僕はいいけどあっちにはもう一人いるんだろう?

もしアリッシアがそのクロードとかいうやつをえらんだらどうするんだ?

こんな手紙渡されたらあいつとまともに顔合わせられないじゃないか!

----------な感じであった。