愛しき光を身に宿せ


        
連載小説です。

           こうなればいいなあ〜という管理人の密かな願望。

           長くなるかとは思いますが、どうぞお付き合い願います。


           

           らすじ

            昌浩と物の怪は行成からの用事で、霊力が込められた水晶の勾玉をある祠へと収めにいきます。

            その祠には柚沙(ゆさ)という女性が祀られていました。

            その理由は50年ほど昔に遡ります。

            当時、柚沙には仲睦まじい恋人、春義(はるよし)がいました。

            しかし、春義はある貴族の方から恨みをかい、その貴族が依頼した陰陽師に呪詛をかけられてしまいます。

            春義は7日7晩苦しみ続けましたが、8日目にとうとう亡くなってしまいました。

            柚沙は大層悲しみましたが、春義に呪詛をかけた陰陽師にこう言ったのです。

            「私の彼の人の過ちを正していただき、ありがとうございました。

             これであの人も天上の地にて己の過ちを償う事ができます」と。

            それ以来、柚沙は陰陽師に感謝し、死した後も陰陽寮を加護してくれていると言うのです。

            水晶の勾玉はそのお礼に収められている、と。

            あまりにおかしいこの話を聞いた昌浩と物の怪は、その祠について調べにかかります。

            しかしその昔話には衝撃の事実があってーーーーーーーーーーー!?

           

           →リキャラ紹介

            柚沙(ゆさ)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・祠に祭られている女性。
                                    50ほど前恋人、春義を陰陽師に呪殺され、怒り狂ったままに怨霊となり、暴れまわるが、
                                   要吉によって祠に封印される。
                                   しかし、その事実は語られぬままに時が過ぎた。

            春義(はるよし)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・とある貴族の地位を強引に奪った事で、その貴族に呪殺される。
                                    柚沙の恋人。

            仲江宮隆(なかえのみやたか)・・・・・・・・春義を呪殺した陰陽師、仲江要吉(なかえのいりよし)の孫。
                                    祖父と父を怨霊と化した柚沙に取り殺されるが、事実を知らぬままに生きている。

            仲江要吉(なかえのいりよし)・・・・・・・・・50年ほど前、貴族に頼まれ春義を呪殺する。
                                    その後、怨霊と化した柚沙を祠に封印し、祠の結界を守るため、毎年その祠に水晶を収めるようになるが、
                                    数年後、水晶によって力を増した柚沙によって取り殺される。

           

           

            第一話「ある祠と深き水晶」

            第二話「怪しの話」